
オゾン発生装置の賢い選び方
私は清掃業という仕事柄、殺菌・消毒・脱臭は必須の作業となる。これは私だけではなく、大手ダスキンもオゾン脱臭を取り入れているように、年々日本でもオゾン発生装置を導入する企業が増えている。オゾンの効果を知っている私からすれば、それは当然のことと感じる。しかし、「正しい使い方をすれば、安全かつ大きな効果がある」ということを知っていても、そのオゾン発生装置を販売しているメーカーや機種の選定が難しい。このあたりは、まだまだ空気清浄機のようにはいかないのが現状だ。そこで私は、ここに「オゾン発生装置の賢い選び方」をまとめ、さらには実際にその製品を購入し、今も現場で問題なく使っている製品も紹介するので、参考にしてもらえれば嬉しく思う。
目次
オゾン発生装置を選ぶ6つのポイント
オゾン発生装置を選ぶ際はポイントがある。下記のポイントをおさえたうえで選べば失敗はないだろうから参考にしてほしい。
- オゾン生成量と価格のバランス
- 用途に適した製品を選ぶ(空間の広さや規模、その他状況等)
- 何かあったときのためにアフターフォローの良し悪しは重要である
- その製品の実績
- その製品の口コミや評判
- 中古製品ではなく新品を購入する
おすすめのオゾン発生装置3台
インターネットや資料請求、直接電話で担当者様に確認させてもらうなどして、あらゆるオゾン発生装置のスペックや仕様を比較検討した結果、用途や環境によってこの3台から選択すれば、まず失敗はないだろう。
無人環境で使用するベストセラーオゾン発生装置「オースリークリア3」

無人環境で使用するベストセラーオゾン発生装置「オースリークリア3」
製品紹介 | 口コミ数No.1と言われているオゾン発生装置メーカー「オゾンマート」が販売する製品。 オースリークリア3は、ホテルや旅館などの宿泊施設やカーメンテナンスショップ、清掃業などでよく利用されている。このオゾン生成量でこの価格は他メーカーを圧倒している。 ちなみに「オースリークリアシリーズ」は業界ベストセラー。その最新モデルである。 オゾン放出だけではなく、1ppmまでの「オゾン水」が生成できる点も重宝する。 |
オゾン生成量 | 600mg/hr |
使用環境 | 無人環境 |
サイズ | 高さ317mm 幅198mm 奥行82mm |
重量 | 1.6kg |
価格 | 66,000円(税込) |
コスパ最強のハイパワーオゾン発生装置「オゾンクラスター1400」

コスパ最強のハイパワーオゾン発生装置「オゾンクラスター1400」
製品紹介 | 1,400mg/hrというのはメーカーカタログ値であるが、体感として実際トップは2,000mg/hr程度あるのでは、と思わせてくれるパワフル完全業務用オゾン発生装置。 他社なら400,000円以上のスペックである。加えて日本製なので信頼度も高い。 実際にうちでも使用しているが、とにかくフルパワー。そして壊れない。 本格的な業務用オゾン発生装置をお探しの方におすすめ。 |
オゾン生成量 | 1,400mg/hr |
使用環境 | 無人環境 |
サイズ | 高さ173mm 幅280mm 奥行161mm |
重量 | 3.5kg |
価格 | 275,000円(税込) |
有人環境専用設計「オゾンクルーラー」

有人環境専用設計「オゾンクルーラー」
製品紹介 | 全国の医療施設(一般病院や動物病院)の出入り口付近や待合室などでも多く利用されているオゾン発生装置。 オゾンとマイナスイオン放出で上手くバランスをとり、濃度が必要以上に高くならないように設計されている。 有人環境で使用できるオゾン発生装置のため、オースリークリア3やオゾンクラスター1400などと比較して、オゾン発生量が少ない。 とはいえ、有人環境下で安心して使用できる製品の中では圧倒的にパワフルスペック。 ちなみに同スペックのものを他社で購入しようとすると軽く2倍程度になる。 |
オゾン生成量 | 200mg/hr |
使用環境 | 有人環境・無人環境(モードによる) |
サイズ | 高さ230mm 幅160mm 奥行160mm |
重量 | 620g |
価格 | 49,800円(税別) |
この機種については2021年11月現在、新モデルが出ていますので↓のボタンは最新機種にリンクしています。

私が購入しようか迷ったオゾン発生装置2機種
私が購入しようか迷ったオゾン発生装置が2つある。
まず、1台目は、オーニット社の「剛腕」である。
これまでにオゾン発生装置の導入を検討したことがある人なら、オーニット社の「剛腕」という機種を一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。剛腕は、「最強の脱臭器」というキャッチフレーズで2013年にはフジテレビ系の番組である『ほこ×たて』で放送された。番組の中でオーニット社の剛腕は、誰もが臭いと知るあの「くさや」と対決したのだ。まぁ、その勝負は残念なことに負けてしまったわけだが、私がオゾン発生装置の購入を検討しているときに、その番組のおかげで私の頭の中に剛腕が浮かんできたのである。しかし、その後、オゾン生成量や価格など、コストパフォーマンスを考慮した結果、購入には至らなかった。「剛腕300」で20万円以上、「剛腕1000」だと40万円を超える。これは上記で私がおすすめするオゾン発生装置の2〜4倍の価格設定である。
そして、2台目は、エコデザイン社の「爽太くん」である。
エコデザイン社の「爽太くん」は発売当初400mg/hrだったが、仕様が変更され、今は500mg/hrとなっている。オゾン生成量については許容範囲だった。外観のデザインに新しさはない。しかし、古めかしいデザインで今ではあり得ないようなスペックのオゾン発生装置を販売しているメーカーとは異なり、この「爽太くん」は結構ちゃんとしているのである。爽太くんを購入しなかったのは、剛腕と同じくコスパである。個人的には、この古臭さとネーミングの印象は悪くなかったのだが…。